「生きザマ」という言葉はおかしい

写真はAdobe Stock より 最近、よく耳にする言葉で、いつも気になっているのが「生きザマ」という言葉です。「死にザマ」という言葉はあります。れっきとした言葉としてあります。「死に様」と書きます。「ザマ」とは「みっともない様子」を表現する言葉です…

そして誰もいなくなった

写真はGetty Imagesから そして誰もいなくなった「and Then There Were None」。これはアガサ・クリスティをベストセラー小説家にしたミステリー作品の題名です。販売数は、歴代世界で6番目に売れた書籍だそうです。 この数年、アメリカで「トランプ現象」と…

祖父の命日

いつも朝起きると、お仏壇に水を供え、ローソクに点火し線香を炊きます。その前に過去帳、今日の日のページを開きます。今日は2月24日、母方の祖父の命日でした。亡くなったのは昭和35年(西暦1960年)、私が高校1年生の時です。丁度、中間テストでした…

ひがみ・ねたみ の国民性

もう立春も過ぎてしまいました。柿の木と柚子の木に遅まきながら、忘れていた寒肥を施しました。夏の土用にまた施肥します。今秋も豊かに結実するでしょうか。 毎日、政治のニュースを見ていると、国会議員パーティー券のキック・バック、不記載、何に使った…

50年間の逃亡

昭和49年から50年にかけて、連続企業爆破事件にかかわった桐島 聡容疑者が神奈川県内の病院で死亡しました。享年70歳。私より10歳年下、20歳の時より指名手配され、50年間の逃亡でした。重篤な胃癌で入院中、偽名を使っていましたが、「最後は本名で死にたい…

トランプ現象

この所のアメリカ大統領選挙、共和党の候補者選びで、世論調査を見れば、ドナルド・トランプの支持率が50%を超えています。対する民主党の候補者は、今の所、高齢のバイデンのみ。いささか心許ない感じです。世界の全員とは言いませんが、多くの人々は内心「…

能登半島地震・遠国遠望症候群

ネットで捜しましたが、能登半島地震の無料画像がなく、蘭の画像でゴメン 「遠国遠望症候群がニッポンを滅ぼす」 元旦の午後に発生した能登半島地震から、半月近くが経ちました。 倒壊した家屋の下から、120時間を経過して救助され、命をつないだひともおら…

正月早々

お正月元旦の午後、石川県能登半島を襲った地震に驚きました。明けて2日夕方、羽田空港で日本航空旅客機と海上保安庁の航空機が衝突する事故が起きました。地震に関しましては、まだ救出も支援も続いていて、もう少し経過を見守りたいし、言いたいことがたく…

年が明けました

明けましておめでとうございます。 今年の元旦は、天気がいまひとつ。雨の初詣となりました。 今年も相変わらず、ブログをつづけて参ります。適当によろしくお付き合い願います。 昨年、年の瀬も押し詰まった年末、自動車メーカーのダイハツ工業が、新車の安…

ひとさまざま

昨日、やっと年賀状の宛名印刷ができました。明日25日までに投函すれば、元旦に配達されるとのこと、やれやれです。今年の初めもらった年賀状を、住所確認すべく繰っていますと、「年賀状は今年をもって終了させて戴きます」との言葉がいくつも出てきました…

持つべきものは

去年2022年4月はじめに癌の再発が見つかり、入院。5月18日に手術、朝8時から12時間の予定の手術、夜11時まで15時間かかって食道のほとんどと胃の3分の1を摘出しました。手術から半月後、手足、首、腹部などにチューブが刺さった状態の入院ベッドの上でパソコ…

国家とは

我が家の柿は、今年も豊作でした。柿は何もしなければ「隔年結果」という実のなり方で、豊作の年と不作の年を交互に繰り返します。昨年は豊作でしたので、今年は不作の可能性が考えられました。「隔年結果」を防ぐには、花の咲く時期に花を間引いたり、枝を…

コンビニで印鑑証明

印鑑登録証明が必要になり、マイ・ナンバー・カードを持って自宅近所のコンビニエンス・ストアーへ出かけました。読み取り機の部分にカードを置き、画面の「印鑑登録証明」を選び、暗証番号を打ち込みます。料金「250円」が出て、コインを入れます。出ま…

コロナ体験記

今月2日月曜日、朝目を覚ますと身体がだるい。昨年、癌の大手術をしたあと、医師からは「誤嚥性肺炎に注意するよう」警告を受けていました。起床と同時に毎朝、体温を測ります。肺炎に罹っていれば、体温が急上昇するからです。のどに痛みを感じながら、体温…

お勉強って何だ

秀才って何だ ! お勉強って何なんだ ! 私の年齢は、今年で79歳になります。振り返れば、悔いが山積みの人生です。 ただ、空しさはありません。困難と格闘し続けた人生、気持ちの片隅に、それなりに少しの充実感も残っています。 大きな顔して自慢できたこと…

薪ストーブはCO2を出す

10年ほど前まで、「地球の温暖化とは本当なのか」と半信半疑でした。しかし現在、数々の現象や証拠を確認して、「温暖化は間違いなく進行している」と確信し、大いなる危機感を持っています。冬になって、薪ストーブを焚くとき、いつも疑問を抱えていました…

時間の重さ

我が不遇の人生 わたしは今年の3月で79歳になりました。人生、振り返ってみれば、カネにそれほど不自由をしてきたわけではありません。もちろん、持ちきれなくて困るほどの大金を、手にしたこともありません。経済的な生活では、まあフツーの人生を歩んでき…

夜の戸締まり

前回のブログ「ウイスキーの誘惑」では、万葉時代、夜に男が女のもとへ通ってくる男女関係を述べました。古い時代のことで、現・近代とは無関係のことだと思っていました。ところが、大正から昭和のはじめにかけてまで、農村や山村では、この風習が残ってい…

ウイスキーの誘惑

去年の年末から、冷たいものが凍みるようになっていた左下の歯、そろそろ治療をしなければいけないと思い、歯科医院に電話をしてみると、「今週は予約の空きがありません」と予約係の女性が言う。「冷たいものが凍みるんだ」とひと押ししてみると、「今から4…

気候変動

地球温暖化が話題になって、もう20年も30年も経ちます。最初の頃は、温暖化って本当に進んでいるの ? なにかデータの読み違えではないの ? 気温なんて一定の幅をもって上下するもの、上昇時だけを取り上げて、下降時を無視しているのでは ? などなど、本気で…

ジョン・ウエインにアメリカを見た

ネコのひたいほどの小さな我が家の庭ですが、数年前に植えた柚子が花をつけました。サクランボの小木は2本あり、春に開花したとき、おのおのの花弁に綿棒をくっつけて、受粉を試みました。蜜蜂が飛んで来て、花の蜜を吸いにくると、それぞれの花弁にもぐり込…

裁判体験記

裁判の当事者を体験されたことがありますか ? 長い人生、私は3度裁判を体験しています。幸運にも刑事裁判は体験せず、すべて民事裁判、うち1つはみずから提訴したもの、つまり原告で、2つは訴えられたもの私は被告でした。今回のブログは裁判の体験記。裁判…

誰がそんなことやらすねン

私たち、中小企業、零細企業が大手企業と取引しているとき、驚くような、あきれるような過酷な条件を突きつけられる時があります。「こんなこと、誰が言わすねン」とボヤきながら、いつも行き着く結論、それは「カネ(ゼニ)が言わすンや」となります。同じく…

温暖化、どうしますか

「起こって欲しくないことは、起こらないことにしよう」 「一番そうなって困ることは、絶対にそうならないことにしよう」 これが、太平洋戦争に負けた、旧日本軍の考え方でした。だから、敵から一番痛いところを突かれれば、備えはまったくできていなかった…

手術の傷

「手術、終わりましたヨ」。右の頬をトントンと軽くノックされ、眼が醒めました。去年から全身麻酔の手術はこれで2度目です。去年の手術は12時間の予定が15時間かかったそうで、朝8時に始まった手術が夜の8時を過ぎても病院から連絡が来ず、カミさんは私の死…

マイナンバー・カード狂騒曲

マイナンバー・カード、そろそろ健康保険証も運転免許証も、ひとつにまとめられそうな気配が出てきました。昨年、パソコンで発行申し込みをした時点で病気になり入院、その後手続きを放置したままでした。思い出してパソコンの画面で再度申し込みをしてみる…

小さな水力発電所

滋賀県の琵琶湖から京都市内へ流れる運河、琵琶湖疏水は山科区を流れたあと、岡崎公園の動物園前に姿を現し西へ流れ、みやこメッセを半囲みするように北流したあと、また西へ流れます。東大路通りをくぐって50mほど流れた所に、大きな船溜まりのような場所が…

迷惑をかける民族

大阪←→京都間のJR車内。混んでいました。私は入り口の空間の、入り口ドアとは反対側のドアに近く、立っていました。途中の高槻から乗ってきた数人、話し言葉で中国人だとわかりました。その内のひとりのオッサン、乗るやいなや、いきなり手を伸ばしてきて、…

年頭に際して

明けましておめでとうございます。 11年ぶりの癌再発、手術、リハビリといった、嵐のような一年が過ぎ去って、ピッカピカの新しい年が明けました。西暦2023年、令和5年もまだ我が生命はシツッこく継続しております。手術前に説明を受けたとき、チームの親玉…

家業を継いだ顛末

年の瀬も押し詰まって参りました。健康上、大ピンチだった年だけに、この年末は、我が人生を振り返ることが多くなりました。我が人生のターニング・ポイントはいくつかありましたが、24歳で家業を引き継いだことも、そのひとつです。家業とは料亭です。料亭…