持つべきものは

去年2022年4月はじめに癌の再発が見つかり、入院。5月18日に手術、朝8時から12時間の予定の手術、夜11時まで15時間かかって食道のほとんどと胃の3分の1を摘出しました。手術から半月後、手足、首、腹部などにチューブが刺さった状態の入院ベッドの上でパソコンに打ち込んで、先輩、友人知人約30人に宛てて、「癌が再発しました。手術をしました。呼吸困難と闘っています」主旨の電子メール・SMSを、発信しました。皆さんに突然の癌再発宣言、手術の報告でした。何故そうしたのか自分でもいまだに分かりませんが、あの時呼吸が苦しく、行く末が案じられ、いささかヤケ気味だったのかも知れません。このまま死ぬんだったら、経緯を知らせておこうと言う意識もあったのは確かです。メール文は「コロナ禍で面会謝絶、ご心配ご無用、またお逢いできる日まで」と締めくくっています。それから約1年半経って、今日別件の受信メールを捜していて、ふと、その時の手術報告メールへのある返信メールが目にとまりました。同期生からの励ましメールでした。少し感動しました。当時、呼吸困難の最中に入院ベッドで受け取った返信メール、苦しみの中で目にして、「おざなりの社交辞令の励まし」程度に受け止めていたのですが、いやいやそんなことはない。罰が当たる。改めて今、すべての返信メールを読み返してみました。圧倒的な励ましに溢れています。何と有り難いことです。「立ち向かえ ! お前なら克服できる」。「肩の力を抜いて、のんびり行けヨ」。「サバイバルはお前の本質だろう」。「再会を楽しみにしている」などなど。その時は苦しみの中で気づきませんでしたが、それでも「簡単にクタばる訳には行かない」と思い、力をもらったのは確かです。改めて読み返してみると、励ましと暖かさに溢れています。いくつかのメールには目頭が熱くなりました。入院ベッドの上でメールしたことを、「あんなことして良かったのか ? 」と少し後悔を感じていたのですが、持つべきものは友人。公表・報告して大正解だったと考えを改めた次第です。

それと有り難いのは、こうして発表していますこのブログです。友人の多くは、毎回小まめに読んでいてくれていて、細かくメールや郵便手紙で知らせなくても、私の近況、考え、行動など核心の部分を理解してくれているようです。病状などもブログからある程度伺い知れるようで、何よりの報告になっています。皆さんがよくやるように、エッセイなど書いて、カネかけて出版し、友人に送っても、興味を持って読んでくれる人はわずか。ブログなら、読みたくなければ開かなければ良いし、面白いと思えば、毎回読むこともできます。場所も取りません。本と違って紛失して捜す必要もありません。できるだけ月2回、更新アップして行こうと思っています。私のブログ読者の方で、何かご注文、ご意見があれば、ブログのメール

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学校で文章を書く専門課程に席を置いていて、サークルでは広告の文案を書いていました。書くことはそれ程苦手ではありません。ブログをはじめて4年が経ちます。社会問題や人生について考え、文章にすることは、なかなか良い、頭の体操です。「日記」ほど毎日書けなくても、月に2回の「半月記」と思っています。認知症アルツハイマー症候群なんて、雲の上へ昇ってしまう友人もいる中で、しっかりと大地に足を着けている意識があります。これからもボチボチやって行きますので、お付き合いの程、よろしくお願い致します。

2023年師走