鴨川の河川敷を散歩するとき、楽しみは野鳥を観察することです。数年前までユリカモメが群れていましたが、今はいません。食パンをちぎって与えているひとをよく見かけました。ここ数年、ユリカモメが見あたりません。かわってカモが増えています。スズメ、カラス、ハト、トビ、ツバメにまじってたくさんいます。シラサギ、カワウ、カイツムリといつしょに、水のなかです。最近、出会ってウレしくなるのが「椋鳥 : ムクドリ」です。桜やケヤキの大木のした、草むらで何か食べています。時々、ふっと飛び上がって、木の枝へ・・・・。せわしない動きなので、カメラにおさめるのには、ちょっと苦労します。
ほかの鳥たちは、すっかり人間に慣れて、少々ちかづいても逃げませんが、ムクドリにはまだ野生が残っているらしく、10メートル近くまでゆくと、バッと逃げます。それでも、10羽前後の群れをつくっていて、道路(川端通り)の歩道と、河川敷の中間くさむらにチョコマカと動いています。顔も動きもユーモラスな鳥で、見ていると楽しいものです。
こうして人間の生活圏に、野生の鳥が住んでいることは、何となく気持ちを豊かにしてくれます。わたしの自宅、山科区の琵琶湖疎水には、毎年初夏にアオバズクが渡ってきます。5月から秋のはじめまでいて、夜「ホッホー・ホッホー」と鳴いています。夜更けて暗闇にわたる声を聴いていると、自分も自然の中に住んでいる心地して、こころが安らぎます。自然を大切にしてゆきたいものです。