毎年の豪雨

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7月10日昼過ぎの鴨川(四条大橋から)

1週間ほどまえのプログ「雨後の鴨川の鴨」で(適度の雨は慈雨)と書きました。しかし、そのあと、豪雨がつづいて、九州各地や長野県と岐阜県南部ではひどい災害になっています。線上降水帯という現象が毎年発生して、過去になかったような大きな洪水にみまわれています。4月4日に書いたブログ「災害の記憶と反省-その3-水害」で自前の意見を書きました。1.水面より低い土地に住まない→東京都や高知市などの地震津波に共通する危機感で、都市の住居区画を移転すべきです。特に東京一極集中は解消すべき喫緊の課題です。国土の6割以上が森林なので、海や川に隣接の低い土地に無理をして住むのではなく、高台を安全に開発して都市計画する発想の転換が必要です。森林も利用されずに、放置されている部分が多くあります。河川の護岸堤防を信用してはいけません。2.支流河川が本流へつながる場所で、バック・ウォーターが頻発、洪水をまねいています。これは防災の怠慢かもしれません。川幅、川底浚渫、最大水量の予測など、やり直しです。3.今回から、上流ダムの事前放流は相当改善されてきました。夜中に緊急放流するなど、もってのほかです。

2月6日のブログ「災害の記憶と反省-その1-阪神淡路大震災」でも書きましたが、避難所を相変わらず、学校の体育館や自治体の公民館、集会所に設けて、被災者を集めています。これは被災者を人間扱いしていないような気がします。旅館、ホテル、団地の空き部屋など、使える施設が多くあるはずです。ましてコロナ禍で観光施設には空きがあるはずです。体育館に間仕切りして宿泊させる ?????  →これ人間扱いしてるの と言いたくなります。避難所にも発想の転換を求めます。

わたしの近くの河川・鴨川も3日前には河川敷の遊歩道を越える増水で、遊歩道には流木が横たわっていました。鴨川・高野川は源流からそれほど長い川でもないのに、かなりの増水でした。まして球磨川木曽川など広流域の河川は、危険がいっぱいです。防災と都市計画の抜本的な転換が求められています。役所が選ぶ「有識者会議」の「有識者」に疑いをもちましょう。災害に対して見通しは甘く、責任をはたしたことは皆無です。いつもいつも「想定外だった」は聞き飽きました。