トイレット・ペーパーのミシン目に関する考察

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公衆便所や他家などのトイレは別にして、私は男子ですが、自宅で排尿するとき、ズボンと下着を下ろし便座に座って排尿します。直立スタイルで排尿しますと、どうしても便器の中へうまく尿を収められないのです。外へこぼれます。飛び散ります。また、直立スタイルでは排尿後、振って泌尿器口に残っている尿を切ることになります。便器の内側壁はもちろん、外も汚すことになります。私が腰掛け排尿をしますので、我が家の洋式トイレは、それほど頻繁に掃除をする必要がありません。小さいときから父親の、長年この習慣を見ている娘たちは、嫁いでからも、亭主にも腰掛け排尿を要求しているようです。娘婿も男子孫も当家で排尿をしたあと、便器が汚れていないのでわかります。直立スタイルでも、正確に便器の中へ排尿し、あと振らずにペーパーで泌尿器口を押さえるという方法もあるのですが、ペーパーをちぎって持っておいてから、排尿にかかるという手順が必要です。だいたい、直立スタイルでの排尿時、右手左手、あるいは両手の指で泌尿器をつまむのが常態です。そうしないと、便器の中央へ命中しにくくなります。泌尿器口に数滴尿が残っている状態で、片手で壁のペーパーをちぎるのは、難しい作業になります。かくして、腰掛け排尿を毎度していますと、気になるのがベーパーの切れ具合、残り具合です。使用後のペーパーの残り具合には①ミシン目にそつて横一文字に切れている ②引きちぎられて斜め切れ ③ミシン目からは外れているけれども、ペーパーボックスの蓋に刻まれたノコギリ状のギザギサにそつて、横一文字に切れている、の3パターンがあります。ボックスによっては、ギザギサがないものもあり、最悪ミシン目がないペーパーが装填されていますと、引きちぎられた状態、舞妓の「だらりの帯」のように床ちかくまで長く伸びてちぎられた状態になっています。これは公衆便所でよく見かけます。トイレット・ペーパーのミシン目、推奨パターンを順番に並べますと、1.間隔が短く紙が二重 2.一重でも間隔が短い 3.間隔が長い 4.ミシン目なし  となります。便器によっては、局部を温水洗浄後、温風を吹き付けて乾かすものもありますが、ペーパーでぬぐう、押さえるのが一般的のようです。ミシン目間隔の短いのは、大小用途に適して切れ、省資源にもなります。私は腰掛け排尿後、必要最低限の紙を横一文字に切って整え、泌尿器口のしめりを押さえます。この習慣のため、トイレット・ペーパーのミシン目と残った紙の形が気になる変な性格になってしまいました。トイレはみんなで使うものです。トイレット・ペーパー使用後の形は、次のひとへのエチケットです。

トイレが男女共同のとある酒場で、ホステスがトイレを使ったあと、同席の友人(男子)がそのトイレを使って出てきました。友人はそのホステスに「アンタ、トイレしたあと、紙を使わないのかい ? 」とたずねました。ホステスはすぐに質問を理解して、「紙は使います。あと、紙をきれいに三角折りにして、まだだれも使っていないペーパーの状態にいつもしておきます」と答えました。私は意地悪く言いました。「アンタ紙で拭いたあと、座ったままその手で三角折りにするんでしょう。あまり清潔じゃないよネ」。ホステスは「・・・・そー言われれば、そーですネ」と反省していました。私は「いやいや、着服して一旦手を洗ってから、三角折りにしてくれれば、いいんです。紙が湿るおそれがあるけれど」と取りなしました。ホステスのこの気遣いを褒めて良いのか、悪いのか、微妙です。

今日のブログはあまり上品な話題ではありませんが、最近の風潮を危惧する気持ちがあり、あえて書きました。排泄に関するマナーにもまして、危惧するのは食物摂取についてです。テレビ番組や雑誌などで、グルメだ○○メシだと「モノ喰う」行為が公共の場に多々展開されます。テレビでモノ喰う行為を映しても、味も香りもわかりません。喰ったタレントが親指立ててウインクしても、本当に旨いのかどうかわからないじゃないですか。永六輔さんが「だいたいテレビ・カメラの前でモノ喰うなんて、むかしはみっともなくてやらなかったことなんだ」と言っていたのを思い出します。番組もCMもなんとモノ喰うシーンが多いこと。数十年前までは、食事しているところををひとに見せるものではなかったはずです。向田邦子脚本、テレビ番組「寺内貫太郎一家」あたりからでしようか、毎回、食事シーンが定番でした。いまや、若い女性が往来歩きながら、モノ喰ってるのはよくみかけること。インバウンド賑やかなりし2年まえ、京都の錦小路市場ではあちこちで、コマ切れの食い物をトレイに乗せ、爪楊枝を立てて外国人に売っていました。どこの国のひとがそれを喰いながら歩いていたかは、ご想像にまかせますが、喰っている日本人の若者も結構いました。コロナ・ウイルスが「日本人ヨ。ここで一旦立ち止まって、行儀を考え直してみては」と言っているようにも思えます。このまま行くと、食物摂取どころか排泄までもひとに見せることになりはしないかと心配しています。

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