10年経ちました

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コロナ禍は収まるどころか、拡散しています。お気をつけて。

 

1月3日は毎年わたしには特別な日です。10年前の1月3日、癌の自覚症状を神様のお告げとして感じた経緯は、昨年の1月3日ブロクで書きました。良かったらさかのぼって、読んでみてください。もしも癌だったらどうしようと思い、また、自覚症状が出ているので、もう手遅れかも知れないと、不安なまま4ヶ月を過ごしました。4月末、偶然が3つも重なって、たまたま会った友人との会話にヒントを得て、踏ん切りがつき、病院へ行き検査して癌の深刻な宣告を受けました。2011年1月3日伊吹山麓、泉神社へ名水を汲みに行き、名水を一口飲んで、自覚症状を感じたのがはじまりでした。その前から、そのあとも1年もかかさず、1月3日は水を汲みに行ってます。今年は、水を汲んだあと、神様の前でつくづくと「あれから10年も生きられました」と感謝を述べ深く深くおじぎをしました。放置していれば、おそらく2011年中に死んでいたはずです。松の内はこの水を神棚・仏壇に供え、お茶・コーヒーをいれます。みなさんも、湧き水と水道水とを飲み比べてみてください。おいしさ、まろやかさがまつたく違います。当方、商売柄、料理の出汁は井戸水をつかいます。年に2度、水質検査を受けて「飲料水として合格」のお墨付きをもらっています。サントリー社の白州蒸留所へ見学に行った時、蒸留所はウィスキー用の水のため、南アルプス甲斐駒ヶ岳山麓、30万坪の敷地を確保して、水源をクリーンに維持しているのに感動しました。当時はウィスキーが売れず、倉庫に原酒が満杯でした。サントリー社の社員だつた先輩に、この話をすると、『いまウィスキーよりも「南アルプスの水」と銘うって、水を売って稼いでるんだ』とのこたえでした。時は流れいまや日本のウィスキーは世界で高評価を得て、プレミア価格がつくほどの人気、在庫は不足気味だと聞きます。水は大切なのです。白州では駒ヶ岳に降った雨雪が60年から75年かけてしみ出てくるのだと説明を受けました。富士山麓忍野八海の湧き水は、富士山に降った雨雪が、ひょっとすると100年以上、もしかして江戸時代に降ったのが、いま湧き出てきているのではないかとも言われています。京都盆地は、湖に浮かんだお盆にたとえられ、地下水のうえに浮かんでいるようなものだそうです。当店の井戸は、30メートル掘ったものですが、伏見はむかし「伏す水→伏水」と書かれていたそうで京都盆地の水が集まっていて、井戸水は少し掘れば出るそうで、清酒メーカーが集まっているのはそのためだそうです。伊吹山麓、泉神社の水もおそらく数十年経て、湧き出てきたものでしょうから、こころして有り難くいただいております。1月3日は、水と健康とに感謝する日になりました。