災害の記憶と反省-その2の2-原発事故

東日本大災害・福島第一原子力発電所事故

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写真は東京電力ホールディングス より

原子力発電所(以下原発)は安全」と数十年にわたり説明されてきました。素人のわたしたちも、それを信じてきました。二重、三重、四重の安全対策が施されていると、推進する学者、経済産業省、電力会社は言ってきました。それが・・・2011年3月の原発事故、ご存じの通りです。今、東京電力のホーム・ページに津波対策が書かれています。「な、なんと幼稚な ! 」と思ったのは書かれている内容ではありません。事故までこんなことさえ、してこなかつたのか、との驚きです。原因は会議にあります。民主主義国家の弱点です。なにごとにつけ、会議に会議を重ね、やがて重要な点は迷走して行きます。会議で全員の合意を得たからという安心は、本当の問題点が他人ごとになってしまうのです。私は小さな会社の経営者ですが、会議をやりません。問題をひとりで抱え込みます。不安や恐怖で、寝られない夜も多々あります。会議で審議するのと真剣味が違います。私が電力会社のトツプなら、原発の暴走、ダムの崩壊、火力発電所の炎上などなど、恐ろしい問題に夜、寝られないでしょう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」のではなく「みんなで渡るから」怖いのです。他人ごとになってしまいます。これを「烏合の衆」と言います。原発の危険には、津波だけでなく、地震、ミサイル攻撃、9.11のような旅客機突入テロなど、いっぱいあります。原発を継続するのなら、問題を他人ごととせずに、必死で考え対策する責任意識をもったひとが必要です。日本のすべてに共通する問題点です。政府の諮問会議、専門者会議をやめましょう。責任転嫁の見本です。