季節は冬へ

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渋柿は皮をむいて干し、甘柿は熟して

ひと月ほど前に収穫した、渋柿と甘柿。今年は豊作でした。ご近所、身内におすそわけ後、まだテーブルの上にいくつか残っています。32年前に当地へ引っ越してきたとき、敷地の鬼門に柿木を植えました。「柿」は「垣」にかけて、鬼門に垣を設け悪霊を遮断する願いです。そのほか柿木ではなく南天を植えるのは「南天」→「難を転ずる」、柊を植えるのはその葉がギザギザのトゲをもっていて、悪霊が痛くて触れられないから。鬼門ですから、昼以後は建物の陰になって太陽があまりあたらないものの、小さな苗木がいまや立派な成木になりました。10年ほど以前、収穫まもなくの実を、30~40頭サルの集団がやってきて、全部食べられてしまったこともあります。当地は比叡山と山つづき、サルはときどき集団移動するようです。彼らは渋柿も渋みを感じないのか、平気で食べてしまいます。柿の実は豊作年と不作年が、交代するものと思っていました。調べてみると「隔年結果」というそうで、豊作の次年度は樹勢回復のため、花、実を極端に減らすのだそうです。肥料と剪定を適正に行えば、次の年も豊作を期待できるそうで、今年はためしてみようと思っています。

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柚子の結実   柚子の掛け軸

3年前に植えた柚子の木が実をつけました。「桃、栗3年、柿8年。柚子の大馬鹿18年」と言われ、結実まで18年ちかくかかるので、生きている内に実がなるのかどうかと思っていました。ホーム・センターで売っていた苗木、挿し木からの苗木なので、早かったのかと少しウレしい気持ちです。18年とは、実が落ちてタネからの生育期間かも知れません。農薬類は使っていないので、安心して吸い物の吸い口に使います。冬至の日には風呂に浮かべて、柚子風呂に入ります。12月に入ると、毎年床の間に「柚子の掛け軸」を掛けて師走を感じていましたが、今年から庭から師走を感じることになりました。もちろん開花や紅葉で季節を知るのもイイのですが、結実で知るのも、もつとイイものです。5月にはサクランボが実をつけます。楽しみです。